断捨離がなぜ効くのか考察してみた
断捨離ブームですね。本屋に行っても断捨離を推奨する本が山積みになっています。
断捨離を行うことで
- 収入が上がった。
- 恋人ができた。
など、効果はググればたくさんでてきますが、なぜ断捨離によって人生が好転するのかについて分析した記事が見当たらなかったので、時間という切り口から考察しました。
そこから生活の質を改善するヒントになればと思います。
断捨離をすると生活の質が改善される遠因は、結局のところ「一日は24時間しかない」ということに帰着すると思います。
説明していきます。
その人の能力、肩書きにかかわらず、すべての人に平等に一日24時間が与えられていることについては異論はないと思います。
24時間をMECEに分解してみると、
① 能動的に動いている時間
② そうでない時間
の2種類に分割できます。
①の能動的に動いている時間の定義は、
「何かを成し遂げよう、あるいは少しでも改善をしようと思って主体的に動いている時間」
のことです。
例を挙げると、
- 資格をとろうと勉強に励んでいる時間
- 体重を減らそうと運動に励んでいる時間
- 顧客に自社の製品を売り込もうと説得している時間
などです。
逆に②の時間とは、
- ぼけーっとテレビをみている時間
- だらだらネットサーフィンしている時間
- 誰にでもできる雑務
- 睡眠、歯磨き、トイレなど
などのことです。
異論はあるかもしれませんが、生活の質が高い人と低い人でそれぞれの時間は上の図のようになっています。
なぜ人によってこのような差がでてしまうのかは非常に興味深いですが、ここでは触れません。
本題に戻りますが、では断捨離を行ったらどうなるのでしょうか?
例えば、テレビを捨て、漫画を捨て、スマホを解約したら?
特に楽しくもないのに、惰性で付き合っている人間関係を整理したら?
答えは、下の図のようになります。
②の時間が物理的に減り、①の時間が増えやすくなります。
これが断捨離の第一の効果になります。
さらに考察を進めていきましょう。
①能動的な時間をさらに分割すると、以下のように分けられます。
③インプット
④アウトプット
⑤探している時間
③と④はすんなり理解できると思います。
③インプットは、読書、勉強会に参加して情報を入れている時間のこと
④アウトプットは、プレゼン資料を作成したり、会議で発言したりしている時間のことです。
⑤は便宜的に「探している時間」としましたが、きちんと定義すると以下のようになります。
能動的に動いている時間であり、かつ、インプットもアウトプットもしていない時間のこと。
例えば、
- いつも使っているノートが見つからず探している時間
- 昨日編集したパワポの資料がみつからず探している時間
- 目標は決まったのに手順がわからず右往左往している時間
- 自分が本当にやりたいことがわからず、あっちこっち手を付けている時間
のような時間のことです。
せっかく能動的な時間を確保しているにも関わらず、⑤の探している時間が長いと台無しになってしまいます。
断捨離の第2の効果は探す時間が減ることです。
自分がやるべきことにフォーカスできるということです。
探す時間は、能動的に動いている時間なので、一見善人のような顔をしてそこに居座ります。
だが、それこそ悪より悪い「最悪」と呼ばれるものです。
試しに、今日能動的に作業をしている時間があったら、その時間がインプットの時間なのか、アウトプットの時間なのか、探す時間なのか意識してやってみてください。
結構な時間を、探す時間に使っていて驚くと思います。
そして、探す時間が多いことが意識できたら、このブログで探す時間を減らす具体的な方法について紹介したいと思いますので、是非参考にしてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
このシルバーウィークに久しぶりに高校の友達と会って楽しい時間を過ごしました。
なぜ高校時代があんなにキラキラしていて懐かしく思い出されるのか?
不思議ですね。
いろいろ原因はあると思いますが、一つは、高校時代が、目的にフォーカスしていたからではないでしょうか?
高校時代は基本的に、勉強と、部活だけやっていればよかった。
勉強は、学習する範囲と、期間が明確に決まっていて何をするべきか迷うことはなかったし、部活も相手に勝つという目標だけに集中し、能動的に動く時間のほぼ100%をインプット、あるいはアウトプットに割くことができました。
親の庇護のもと、生活費について心配する必要もない、そりの合わない人とは付き合わなければよかったし、資産運用、保険、税金、政治なども考える必要がありませんでした。
大人になるとノイズが多すぎますよね。
大人は大人としての責務を当然果たさなければなりませんが、抱え込む必要のないものまで抱え込んでませんか?
断捨離で余計なものをそぎ落として、目的にフォーカスすれば、高校のときのようにキラキラした時間を過ごすことができると思います。
- 作者: 近藤麻理恵
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2012/10/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (28件) を見る